卒業袴の着崩れの直し方。
着崩れない座り方・トイレなどの対処法は?

2021年12月20日

卒業式の定番の衣裳といえば卒業袴ですが、初めて着る方や和装の経験がほとんどない方は着崩れが心配ではありませんか?着崩れの原因や着崩れを防ぐ方法について知っておけば、安心して卒業式を迎えられます。また、着崩れした部分を自分で直す方法がわかれば、いざというときに慌てなくてすむでしょう。

この記事では、卒業袴が着崩れしてしまう原因と着崩れした場合の直し方について解説します。また、着崩れを防ぐための対処法をシーン別にご紹介します。「トイレはどうすればいい?」「車に乗るときに着崩れしそうで心配」といった不安を解消しておきましょう。

袴でトイレに行ける?

安心してください。
普通の着物に比べると一般的な袴は着ていてもトイレは行けます。卒業式の袴はスカートタイプの袴が一般的であり、他の着物に比べると動き易く、気をつけるポイントだけ抑えれれば問題ありません。

袴でのトイレの行き方

トイレ

着物の両袖の袂を帯に挟む

まずは、座った時や袴の裾を持ち上げる時に着物の袖が床に着かないにように袂を帯に挟み、袂が落ちない様に固定します。

袴と着物の裾を一枚ずつ持ち上げ内側の肌着で包み込む

袴から着物、長襦袢、肌着と順番に裾を持ち上げ、一番内側の肌着で全ての衣装を包み込む形で持ち上げ、座る時などに持ち上げた衣装が落ちない様に気をつけましょう。

また、立ち上がる時はしっかりとつかんだ状態で着物が落ちない様に気を付けると安心です。

一枚ずつ丁寧に戻す

立ち上がってから、一枚ずつ丁寧に戻し整えてください。

手が洗い終わったら袖を戻す

最後に手を洗い、手を拭き終わってから帯に挟んでいた袖の袂もおろし、着崩れしていないかチェックをしてください。

卒業袴が着崩れする他の原因

卒業袴は、できるだけ着崩れしないように気をつけておきたいですね。卒業式では友人と写真を撮ることもあるでしょうから、着崩れのないきれいな状態で写りたいものです。しかし、普段通りの動作では、着崩れしやすいので注意が必要です。まずは卒業袴が着崩れする原因を確認しておきましょう。

階段で裾を踏んでしまう

卒業袴はロングスカートのような長さがあるため、階段を上り下りするときに裾が地面についてしまいます。袴の裾を持ち上げずに階段を上ると、裾を踏んで袴が下に引っ張られてしまうため、着崩れの原因になります。裾を踏むと転倒する危険性もあるので注意が必要です。また、踏まないとしても、上るときは裾の前側、降りるときは裾の後ろ側が地面について裾が汚れてしまいます。階段では裾を踏んだり引きずったりしないように注意して、ゆっくりと上り下りしましょう。

大股で歩く

袴は振袖に比べると歩きやすいため、大股で歩いたり、急ぎ足になったりすることがあるかもしれません。しかし、洋服を着ている時のような大股で歩けば、着崩れの原因になってしまいます。そもそも和装のときに大股で歩くのは見た目も美しくないため、歩幅を小さくして歩きましょう。とくにブーツを履く人は、歩きやすいからといって大股で歩いてしまわないように注意が必要です。

座るときに袴がつっぱる

普段スカートやワンピースなどを着たときは、いすに座るときに手を後ろに持っていき、服の上から手を滑らせてシワを伸ばすようにして座る方が多いことでしょう。しかし、袴を着ているときに同じようにして座ると袴が突っ張ってしまうため、着崩れの原因になります。また、背もたれにもたれかかる座り方も着崩れの原因になるため、浅めに腰掛けましょう。

上半身から車に乗り込む

着付け後に車で移動することもあるでしょうが、普段通りに上半身から乗り降りすると体を折り曲げる姿勢になってしまうため、着崩れの原因になります。また、車に乗るときに振袖の袖を踏んで汚したり、車の天井に頭が当たってヘアスアイルが崩れたりすることもあるので注意が必要です。さらには車内のシートに深く腰掛け、ゆったりくつろぐ姿勢も着崩れの原因になります。雨の日などはとくに車で移動することが多いでしょうが、乗り降りの仕方や、車内での姿勢に注意しておきましょう。

前かがみで物を拾う

落とした物を拾うときの姿勢も着崩れしやすいので注意しておきましょう。いつものように前かがみになって拾うと、上前(着物の前を合わせたときに上になる部分)が広がりやすいからです。また、袖が地面について汚れる可能性もあります。物を拾うときに限らず、前かがみになる動作は着崩れしやすいため、できるだけ避けておきましょう。

前かがみでブーツの靴ひもを結びなおす

卒業袴に合わせる履物には草履とブーツがあります。歩きやすいブーツは大正時代のハイカラさんスタイルで人気がありますが、編み上げタイプが定番なので、靴ひもがほどけてしまうこともあるものです。靴ひもを結びなおすときは、どうしても前かがみになりますので着崩れの原因になることがあります。卒業式で靴ひもを結びなおさなくてもすむように、しっかりと結んでおきましょう。

着崩れを防ぐための対処法

洋服のときは何ともない動作でも、袴を着ているときは着崩れの原因になることがあります。動作別に着崩れを防ぐポイントを知っておきましょう。

いすに座るとき

卒業式ではいすに座っている時間が長く、立ったり座ったりすることが多いものです。袴を着ているときは、そのまま座ると袴が引っ張られて着崩れするので注意しておきましょう。いすに腰掛ける前に袴の両側から手を後ろに入れ、両サイドに少し広げるように持ち上げながら生地にゆとりを持たせて座ります。ただし広げるときに引っ張りすぎると帯が緩むことがあるため、適度に持ち上げてください。また、背もたれに寄りかかって座ると着崩れの原因になるため、浅く腰掛けて姿勢よく座りましょう。

階段の上り下り

袴は丈が長いので、階段を上るときに何もしなければ、前側が階段についてしまいます。裾を踏んでしまうと着崩れや転倒の原因になるので、裾を持ち上げてから上りましょう。裾の持ち上げ方は、ロングスカートのときとは異なります。袴の両側から手を入れて、前側をふんわり浮かせるようにして、ゆっくりと上ってください。

また、階段を下りるときは、袴の後ろ側を引きずらないようにしましょう。袴の両脇から後ろ側に手を入れ、お尻のあたりをふんわりと持ち上げると裾を踏まずに下りられます。後ろ側は自分で見えないので、ゆっくりと落ち着いて下りましょう。

トイレを利用するとき

袴を長時間着ていたら、1度や2度はトイレに行くことになるでしょう。トイレはできるだけ洋式を利用することをおすすめします。トイレを利用するときは、袖や裾を汚さないように注意しておきましょう。まずは着物の両袖を帯に挟みます。このときに着物クリップがあると便利です。それから着物の裾を外側から1枚ずつ持ち上げ、1番内側の肌着で包み込みましょう。女性が着る卒業袴は行灯袴といってスカートのようになっていますので、袴は裾をまくり上げてください。

終わったら、帯と袴の間に挟んだ両袖を戻しましょう。手を洗うときは袖口を濡らさないように注意が必要です。両袖を帯に挟み、袖口を折り返しておきましょう。水の勢いは弱めに調節してください。トイレを出る前に、着崩れしていないか鏡で全身をチェックしておきましょう。トイレでは袖や裾を汚さないように注意しなくてはいけないので、慌てなくていいように余裕を持って行くようにしてください。

車の乗り降り

車に乗るときは、先に荷物を車内に入れましょう。それから袴の両サイドのスリットに手を入れて後ろ側を少し持ち上げ、お尻から車に入ってシートに座ります。腰掛けたら袴の両側から手を前側に入れ、裾を軽く持ち上げましょう。着物の袖は、下につかないように膝の上に置きます。体を回転させて最後に足を入れましょう。いすに座るときと同じように、背もたれによりかからず、浅く座ることで帯の着崩れを防げます。

車から降りるときは、乗ったときとは反対に足から降ろします。頭が天井に当たらないように注意しながら体を出しましょう。袖を抱えてから立ち上がると踏んでしまう心配がありません。

落ちた物を拾うとき

物を落としてしまったとき、背中を丸めて拾うと着崩れの原因になります。また、そのまま拾うと袖が地面について汚れるため、注意しておきましょう。着崩れを防ぎながら物を拾うには、まず拾わない方の手で袖を持ちます。それから落としたものの横に立ち、背筋を伸ばしたままゆっくりとしゃがんで拾いましょう。このようにゆっくりと優雅に拾えば、袴の着崩れや汚れを防ぐだけでなく、美しい所作に見えます。

卒業袴の着崩れの直し方

着崩れないように十分気をつけていても、着崩れすることはあるものです。着崩れが気になったときは、早めに対処しておくことで大きな着崩れを防げます。ここからは卒業袴が着崩れしたときの直し方を部位別にご紹介します。自分で直せるようになっておけば、いざというときに安心です。

衿元が崩れたとき

衿元は前かがみになったときに広がりやすいため、できるだけ前にかがまないようにしておきましょう。前かがみになったときは、衿元がたるんでいないか確認して、大きな着崩れになる前に対処しましょう。衿元の着崩れは、次の手順で直してください。

  1. 袴の右スリットから右手を入れ、下前(着物を合わせたときに内側になる右の前身頃)を持ちます。
  2. 左手で衿先部分をつかみ、右手で丁寧に引っ張って整えます。
  3. 左側も同じように下に引っ張って直します。

引っ張る力が強すぎると背中の中心線がずれてしまうため、強く引っ張りすぎないようにしておきましょう。

袴が下がってきたとき

袴が下がってきたときは、帯をほどいてから結び目やリボンを作り直すのが一番良いのですが、卒業式ではそこまでできない場合が多いと考えられます。もっと手軽に直すには、帯と袴を一緒に持ち上げる方法があります。ただし、袴を持ち上げたとき、着物まで持ち上がってしまわないように注意しておきましょう。そのためには袴の脇から手を入れ、着物を下に引っ張りながら帯と袴を一緒に掴んで持ち上げてください。それでも下がってくる場合は、帯が緩んでいることが考えられます。

袴のひもがほどけたとき

袴のひもがほどけたときは結び直す必要がありますが、再度ほどけてしまわないように、しっかり引っ張ってから結びましょう。蝶結びをしたら、片方の端を結び目の後ろから通し、上から出して結び目を隠します。

「マイム」のレンタルなら、着崩れても大丈夫

私たちマイムでは、一部会場を除き基本的には着付をした会場で着付師が一日待機している為、万が一着崩れなどをしても無料でお直しすることが出来ます。
着付をした後も、一日を通して安心して過ごせるサービスも袴レンタル専門店のメリットです。

袴レンタルなら「マイム」に

マイムとは?

全国の大学・専門学校300校と提携しており、袴レンタル実績全国No.1の袴レンタル専門店です。
着物・袴のレンタルはもちろん、着付けやヘアアレンジ、記念写真撮影まで全てのサービスを一貫して提供しているお店です。※1
また、衣装も京都の老舗メーカーにオーダーしているオリジナル衣裳です。毎年、流行に合わせた新作衣裳をリリースしています。
人気のデザインから古典的なデザインまで多くの衣装を取扱い、品質も高品質の生地を使用しています。

※1.地域によってはレンタルのみの対象となる地域もございます。

関連リンク:卒業袴へのこだわり

レンタルまでの流れは?

基本的に店舗や提携学校内での展示会にてご試着いただきご予約をいただきます。
ご試着は、お洋服の上から簡単に着物も羽織る事ができ、帯をつけ、袴をあてることが出来るので気軽に試着することが出来ます。
試着後は、ご自身のスマートフォンなどでお写真を撮っていただく事も可能で写真写りなども見比べて選ぶことが出来ます。
着物と袴の組み合わせは自由自在で、帯も好きなものを組み合わせることが出来るので、あなた好みのコーディネイトを楽しめます。
試着は気に入るまで何着も試着が出来るので、納得してご予約をすることが出来ます。
詳しくは、レンタルの流れをご覧ください。

関連リンク:レンタルの流れ

レンタルの価格帯は?

レンタルは、単品のレンタルも出来ます。
着物は、17,600円(税込)~52,800円(税込)
袴は、8,800円(税込)~22,000円(税込)
その他、小物も単品レンタルは出来ます。
また、着物も袴も両方レンタルしお支度も希望される方は、着付けやヘアアレンジや髪飾りまで全て揃ったお得なプランもご用意しています。
プランは、66,000円(税込)~88,000円(税込)で通常にお申込みするより大変お得にレンタルが出来る内容となっています。
また、着物をご自身で持っている方向けの袴とお支度がセットになった「お持ち込みらくらくセット」というセットもご用意しています。
詳しくは、プラン一覧をご覧ください。

関連リンク:プラン一覧

まとめ

卒業式では、華やかな卒業袴を美しく着こなすためにも、着崩れの原因となる動きを避けましょう。しかし、和装に慣れていなければ、つい普段通りの動きをして着崩れするかもしれません。そのときに自分で直す方法を知っておけば安心ですね。着崩れを防ぐ方法を意識していたら、自然と所作も美しくなります。

友達と一緒に写真を撮ることも多い卒業式。素敵な袴姿を写真に残せるように、着崩れを防ぐ対処法や直し方を覚えておいてくださいね。

卒業袴のレンタルはマイム | 学校試着予約会・提携校は全国300校以上!

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