紋服の歴史

2019年12月21日

紋服は、正式には紋付羽織袴と呼ばれ、紋付の長着に袴をはき紋付の羽織を着けます。 紋付羽織と袴を合わせた姿は男性の正装として、七五三、成人式、卒業式、結婚式など幅広く用いられています。

袴には「馬乗り袴」と「行灯(あんどん)袴」の2種類があります。「馬乗り袴」は馬に乗ることが多い武士用の袴で、股下にマチがあり足を広げやすくしてあります。「行灯袴」には股下にマチがありません。正装とされているのは「馬乗り袴」ですが、現在はほとんどが「行灯袴」となっています。

羽織に付いている「家紋」ですが、もともとは公家社会で装飾用として用いられていたそうです。戦国時代あたりから敵味方を区別するための紋章、としての意味が強まり、江戸時代に整理されて今日に引き継がれています。
また、紋にはいわゆる魔除けの意味もあます。特に「背紋」は、古くは背後から近づく邪気やけがれをよけるためのおまじないとして付けたもので、この事が紋の数によらず背紋が一番重要な紋である所以となっています。

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